三足のわらじを履いた猫

妻、母、法律家。家族の時間も、お受験も、キャリアアップも。

面接(親)の対策方法

こんにちは。

少し間が空き、すっかり冬になりましたね。

 

今回は、親の面接対策について、書いていきたいと思います。

今年は、コロナの影響で多くの学校で三者面接をとりやめて両親面接に変更する、オンラインで実施する、面接自体を中止する等のイレギュラーな事態が起こりました。また、面接模試が軒並み中止となり、練習の機会が少なかった。来年はどうなるかわかりませんが、以下のとおり面接は学校側が家庭を知る重要な場。一朝一夕で対策できるものでもないため、細く長く、準備するのがお薦めです。

 

1.面接(親)の目的と質問傾向

多くの小学校が試験科目(?)の1つとしている親の面接。

学校に通うのは子供本人なのに、なぜ学校側はわざわざ人員・時間を割いて親と直接話がしたいのか。そこにはいくつかの目的があり、その目的に応じた質問の傾向があるように思います。

 

目的①:家庭の考え方と学校のマッチ度を知る

子どもの生活は、学校と家庭の二本柱で支える。その柱それぞれが大切にしている価値観にズレがあっては、子どもは何処を拠り所にしてよいかわからなくなってしまいます。そこで、「家庭」と「学校」の教育方針にずれがないか両親の考え方にずれがないかを確認する場として、面接があるように思います。

これは実際にとある学校の説明会で、校長先生自ら仰っていたことでした。

⇒(質問傾向)家庭の教育方針、子供の長所・短所(=どんな点を選ぶかで、その家庭が大切にしている価値観がわかる)など

 

目的②:学校への熱意を探る

学校側としては、できれば志望度の高い志願者に入って欲しい。せっかく合格を出した家庭に辞退をされてしまっては、繰り上げ合格の対応や最悪の場合定員割れ等が発生します(一定数は絶対生じるのでしょうが。。)。また、学校の方針をしっかりと理解した上で受験していることは、前記①の意味でも重要と考えられます。

⇒(質問傾向)参加した学校行事、入学後どんなことを楽しみにしているかなど

 

目的③:どんな親か、モンスターペアレントでないかを確認する

入学後、学校と家庭は子供を二人三脚で育てていくことになります。学校として、協力してくれる親か、親自身がどの様な教育環境で育ってきたかに興味がないはずはありません。

⇒(質問傾向)学生時代や就職後の経験で子育てに活きていること、興味のある時事ニュース、もし子供が学校から泣いて帰ってきたらどうするか、など

 

目的④:入学後の学校への協力度を知る

学校によって、PTA活動や行事への保護者の協力を重視しているところもあります。この様な場合、協力体制を問われることがあります。

⇒(質問傾向)両親ともに仕事があるようだが、平日の授業参観やPTA活動はどの様に参加するか など

 

2.対策

上記のような事柄が問われる面接。我が家がとった対策をご紹介します。

 

1月頃我が家の教育方針と、それを支える柱(教育方針を実現するために日頃から留意しているポイント)を3~4つ考え、さらにそれを支えるエピソードを書き出す

以後、足りないエピソードを意識して埋めていく。

上記は願書対策と共通です。

願書対策についてはこちら↓

sanzokunowaraji.hatenadiary.com

加えて、ひとまず志望校の直近過去問できかれた質問をエクセルに入力し、父母それぞれの想定回答欄を並べて想定QA集を作りました

 

4月頃:ジャックの面接対策のビデオを視聴。面接の目的や、入室から退室の流れなど、「面接」というものに一気にイメージを膨らませることができました。

 

7月頃~試験直前:年明けに作成した想定QAを、願書対策を通じて新たに得た発想や考えを反映する形で改訂。さらに、過去問も直近1年から3年分へと増やし、回答できる幅を広げました。

 

8月:ジャックの夏期講習で、母親のための面接講座に参加。先生1人に対し、5~6人の母親が対座し、質疑応答のポイントを教えて頂いた後、3日間にわたり練習を実施。周りのお母さまのレベルの高さ、対策の充実度合いに驚愕した焦燥感が冷めぬうちに、内容を主人と共有。

とにかく面接は子ではなく親を知る場であること、父母の息が合っていることが重要、と学ぶ。また、意外と自身の経験と子育てをつなげる質問や、自分自身のことをきかれる質問の回答が難しいと感じ、まるで就活のように自らも省みる機会を頂きました。

受講終了後、講座できかれた質問を想定QAに加え、こちらも父母それぞれの回答を準備しました。

 

9月:ジャックの面接プライベートレッスンを受講。3者で面接に臨む、最初で最後の練習となりました。10分~15分の模擬面接練習を2セット。それぞれフィードバックを頂き、我が家の特徴や注意点を把握できました。

 

試験直前期:時間を見つけては想定QAを復習。受験会場で子を待つ間にも(他の学校のも含め、、)読んでいました。納得がいくまで修正を加え、徐々に自分の言葉にしていきました。

 

振り返ると、対策は夏以降に集中しています。ただ、エピソードを補強する時間を考えると、年明けには土台を作っておかれることを、強くお薦めします。