三足のわらじを履いた猫

妻、母、法律家。家族の時間も、お受験も、キャリアアップも。

模試の活用方法

こんにちは。今年も残すところあと3日…早いですね。

 

今回は、小学校受験における「模試」の活用方法について書きます。

 

1.模試の種類

(1)年中以下

我が家の本格的な対策は新年長からだったため、あまり詳しくないのですが、年中以下向けに各塾が実施する模試は、実力テストの位置づけのものがほとんどだと思います。

例えば伸芽会では、総合クラスで月に1回は授業の代わりにテストがありました。このテストには外部生も参加でき、全体の順位や項目別の順位、平均点などを知ることができます。

 

(2)新年長

新年長になると、実力テストに加え、年明けから徐々に学校別テストが増えていきます。例えばジャックでは、冬から春にかけて実施される授業の復習的な位置づけの実力テスト4回の後、春から夏にかけて実施される総合的なテストが4回あり、これとはまた別途春から秋にかけて学校別の模試が各校大体2回ずつ用意されていました。

今年はコロナの影響で2月後半から5月の模試が軒並み中止になってしまいましたが、我が家は年明け、模試の日程が発表された段階で、冬と春は月に1~2回の日曜日に模試を受け、夏は毎週のように予定を入れていました。

 

2.模試を受ける意味

我が家は模試積極活用派でしたが、貴重な家庭学習の時間を割いて、行き帰りを含めて数時間仕事となる模試受験に、どの様な意味があるでしょうか。

時期や模試の種類により意味合いが異なるかと思いますので、以下分けて書いてみます。

 

(1)年中以下

  • 学習や躾の方向性が間違っていないか、確認する場

→年中以下で受ける模試は、主に親のため。平均点より著しく乖離している項目など、学習に穴がないかを確認できます。また、一定時間落ち着いて試験を受けられるか、行動観察などでお友達と協力できるか、他の子供と比べて悪く目立っている所があれば指摘頂き、早めに直す契機を頂くことができます。

 

(2)年長

①冬~春

  • 弱点を把握するチャンス!

→この段階で受ける模試は、その時点の実力のスナップショット。平均点より低い項目はその段階で弱点となっている可能性があるため、結果を丁寧に確認して1つずつ潰していきます。まだ順位や偏差値は気にしなくてよいでしょう。

→逆に得点がたまたま高かったからといって、手は抜けません。この時期は覚えるのも早いですが忘れるのも早い。。満点に近い項目はおさらいの頻度を少し下げる、位の感覚で、決して安心はできません。

 

②初夏~夏

  • 弱点把握に加え、志望校に合わせた試験慣れのチャンス!

→4月以降、学校別の模試も増えていきます。学校により、考査内容、時間、受けにいらっしゃるお友達の雰囲気も全く違うため、少しでも本番に近い環境で試験を受けておくことは、本番で子供の緊張度合いを低めるのに大いに貢献してくれます。特に大手の塾は、ゼッケンや首から下げるカードなど、アイテムまで本番に揃えてくださるため、親も疑似体験ができます。

→志望校を同じくする子供達の相対評価なので、よりその時点での子供の実力を測ることができますが、大事なのはとにかく一喜一憂しないこと。平均点、最高点との差を項目ごとに冷静に分析し、家庭学習のプログラムに反映させます。

 

③秋

  • 試験の感覚を鈍らせずに本番へ。また受験校の決定の参考資料に。

→9月になると埼玉の本番が始まりますが、試験以外の土日は家庭学習のみだと試験の感覚が鈍ってしまいます。特にペーパーは、15分や20分といった本当に短い時間、耳から入って来る問題に集中し、求められた行動を取る必要があるため、子どものコンディションに結果が左右されやすいです。朝一、お昼直前、午後一、夕方前など、試験がどの時間帯になっても集中できるよう、あえて様々な会場・時間帯で色々な会社の模試を受けることをお薦めします。(今年はコロナの影響で激減でしたが、例年は小学校が校舎を会場として提供してくださることもあるようです。志望校そのものでなくとも、小学生の机と椅子で試験を受けられる貴重な機会です。)

→また、10月になると徐々に各校の試験日が判明します。志望度が同じくらいの学校の試験日・試験時間帯が被り、どちらかを選ばなければならないとき、我が家は一応夏以降に受けた学校別模試の結果を参考にしました。