三足のわらじを履いた猫

妻、母、法律家。家族の時間も、お受験も、キャリアアップも。

模試の活用方法

こんにちは。今年も残すところあと3日…早いですね。

 

今回は、小学校受験における「模試」の活用方法について書きます。

 

1.模試の種類

(1)年中以下

我が家の本格的な対策は新年長からだったため、あまり詳しくないのですが、年中以下向けに各塾が実施する模試は、実力テストの位置づけのものがほとんどだと思います。

例えば伸芽会では、総合クラスで月に1回は授業の代わりにテストがありました。このテストには外部生も参加でき、全体の順位や項目別の順位、平均点などを知ることができます。

 

(2)新年長

新年長になると、実力テストに加え、年明けから徐々に学校別テストが増えていきます。例えばジャックでは、冬から春にかけて実施される授業の復習的な位置づけの実力テスト4回の後、春から夏にかけて実施される総合的なテストが4回あり、これとはまた別途春から秋にかけて学校別の模試が各校大体2回ずつ用意されていました。

今年はコロナの影響で2月後半から5月の模試が軒並み中止になってしまいましたが、我が家は年明け、模試の日程が発表された段階で、冬と春は月に1~2回の日曜日に模試を受け、夏は毎週のように予定を入れていました。

 

2.模試を受ける意味

我が家は模試積極活用派でしたが、貴重な家庭学習の時間を割いて、行き帰りを含めて数時間仕事となる模試受験に、どの様な意味があるでしょうか。

時期や模試の種類により意味合いが異なるかと思いますので、以下分けて書いてみます。

 

(1)年中以下

  • 学習や躾の方向性が間違っていないか、確認する場

→年中以下で受ける模試は、主に親のため。平均点より著しく乖離している項目など、学習に穴がないかを確認できます。また、一定時間落ち着いて試験を受けられるか、行動観察などでお友達と協力できるか、他の子供と比べて悪く目立っている所があれば指摘頂き、早めに直す契機を頂くことができます。

 

(2)年長

①冬~春

  • 弱点を把握するチャンス!

→この段階で受ける模試は、その時点の実力のスナップショット。平均点より低い項目はその段階で弱点となっている可能性があるため、結果を丁寧に確認して1つずつ潰していきます。まだ順位や偏差値は気にしなくてよいでしょう。

→逆に得点がたまたま高かったからといって、手は抜けません。この時期は覚えるのも早いですが忘れるのも早い。。満点に近い項目はおさらいの頻度を少し下げる、位の感覚で、決して安心はできません。

 

②初夏~夏

  • 弱点把握に加え、志望校に合わせた試験慣れのチャンス!

→4月以降、学校別の模試も増えていきます。学校により、考査内容、時間、受けにいらっしゃるお友達の雰囲気も全く違うため、少しでも本番に近い環境で試験を受けておくことは、本番で子供の緊張度合いを低めるのに大いに貢献してくれます。特に大手の塾は、ゼッケンや首から下げるカードなど、アイテムまで本番に揃えてくださるため、親も疑似体験ができます。

→志望校を同じくする子供達の相対評価なので、よりその時点での子供の実力を測ることができますが、大事なのはとにかく一喜一憂しないこと。平均点、最高点との差を項目ごとに冷静に分析し、家庭学習のプログラムに反映させます。

 

③秋

  • 試験の感覚を鈍らせずに本番へ。また受験校の決定の参考資料に。

→9月になると埼玉の本番が始まりますが、試験以外の土日は家庭学習のみだと試験の感覚が鈍ってしまいます。特にペーパーは、15分や20分といった本当に短い時間、耳から入って来る問題に集中し、求められた行動を取る必要があるため、子どものコンディションに結果が左右されやすいです。朝一、お昼直前、午後一、夕方前など、試験がどの時間帯になっても集中できるよう、あえて様々な会場・時間帯で色々な会社の模試を受けることをお薦めします。(今年はコロナの影響で激減でしたが、例年は小学校が校舎を会場として提供してくださることもあるようです。志望校そのものでなくとも、小学生の机と椅子で試験を受けられる貴重な機会です。)

→また、10月になると徐々に各校の試験日が判明します。志望度が同じくらいの学校の試験日・試験時間帯が被り、どちらかを選ばなければならないとき、我が家は一応夏以降に受けた学校別模試の結果を参考にしました。

面接(親)の対策方法

こんにちは。

少し間が空き、すっかり冬になりましたね。

 

今回は、親の面接対策について、書いていきたいと思います。

今年は、コロナの影響で多くの学校で三者面接をとりやめて両親面接に変更する、オンラインで実施する、面接自体を中止する等のイレギュラーな事態が起こりました。また、面接模試が軒並み中止となり、練習の機会が少なかった。来年はどうなるかわかりませんが、以下のとおり面接は学校側が家庭を知る重要な場。一朝一夕で対策できるものでもないため、細く長く、準備するのがお薦めです。

 

1.面接(親)の目的と質問傾向

多くの小学校が試験科目(?)の1つとしている親の面接。

学校に通うのは子供本人なのに、なぜ学校側はわざわざ人員・時間を割いて親と直接話がしたいのか。そこにはいくつかの目的があり、その目的に応じた質問の傾向があるように思います。

 

目的①:家庭の考え方と学校のマッチ度を知る

子どもの生活は、学校と家庭の二本柱で支える。その柱それぞれが大切にしている価値観にズレがあっては、子どもは何処を拠り所にしてよいかわからなくなってしまいます。そこで、「家庭」と「学校」の教育方針にずれがないか両親の考え方にずれがないかを確認する場として、面接があるように思います。

これは実際にとある学校の説明会で、校長先生自ら仰っていたことでした。

⇒(質問傾向)家庭の教育方針、子供の長所・短所(=どんな点を選ぶかで、その家庭が大切にしている価値観がわかる)など

 

目的②:学校への熱意を探る

学校側としては、できれば志望度の高い志願者に入って欲しい。せっかく合格を出した家庭に辞退をされてしまっては、繰り上げ合格の対応や最悪の場合定員割れ等が発生します(一定数は絶対生じるのでしょうが。。)。また、学校の方針をしっかりと理解した上で受験していることは、前記①の意味でも重要と考えられます。

⇒(質問傾向)参加した学校行事、入学後どんなことを楽しみにしているかなど

 

目的③:どんな親か、モンスターペアレントでないかを確認する

入学後、学校と家庭は子供を二人三脚で育てていくことになります。学校として、協力してくれる親か、親自身がどの様な教育環境で育ってきたかに興味がないはずはありません。

⇒(質問傾向)学生時代や就職後の経験で子育てに活きていること、興味のある時事ニュース、もし子供が学校から泣いて帰ってきたらどうするか、など

 

目的④:入学後の学校への協力度を知る

学校によって、PTA活動や行事への保護者の協力を重視しているところもあります。この様な場合、協力体制を問われることがあります。

⇒(質問傾向)両親ともに仕事があるようだが、平日の授業参観やPTA活動はどの様に参加するか など

 

2.対策

上記のような事柄が問われる面接。我が家がとった対策をご紹介します。

 

1月頃我が家の教育方針と、それを支える柱(教育方針を実現するために日頃から留意しているポイント)を3~4つ考え、さらにそれを支えるエピソードを書き出す

以後、足りないエピソードを意識して埋めていく。

上記は願書対策と共通です。

願書対策についてはこちら↓

sanzokunowaraji.hatenadiary.com

加えて、ひとまず志望校の直近過去問できかれた質問をエクセルに入力し、父母それぞれの想定回答欄を並べて想定QA集を作りました

 

4月頃:ジャックの面接対策のビデオを視聴。面接の目的や、入室から退室の流れなど、「面接」というものに一気にイメージを膨らませることができました。

 

7月頃~試験直前:年明けに作成した想定QAを、願書対策を通じて新たに得た発想や考えを反映する形で改訂。さらに、過去問も直近1年から3年分へと増やし、回答できる幅を広げました。

 

8月:ジャックの夏期講習で、母親のための面接講座に参加。先生1人に対し、5~6人の母親が対座し、質疑応答のポイントを教えて頂いた後、3日間にわたり練習を実施。周りのお母さまのレベルの高さ、対策の充実度合いに驚愕した焦燥感が冷めぬうちに、内容を主人と共有。

とにかく面接は子ではなく親を知る場であること、父母の息が合っていることが重要、と学ぶ。また、意外と自身の経験と子育てをつなげる質問や、自分自身のことをきかれる質問の回答が難しいと感じ、まるで就活のように自らも省みる機会を頂きました。

受講終了後、講座できかれた質問を想定QAに加え、こちらも父母それぞれの回答を準備しました。

 

9月:ジャックの面接プライベートレッスンを受講。3者で面接に臨む、最初で最後の練習となりました。10分~15分の模擬面接練習を2セット。それぞれフィードバックを頂き、我が家の特徴や注意点を把握できました。

 

試験直前期:時間を見つけては想定QAを復習。受験会場で子を待つ間にも(他の学校のも含め、、)読んでいました。納得がいくまで修正を加え、徐々に自分の言葉にしていきました。

 

振り返ると、対策は夏以降に集中しています。ただ、エピソードを補強する時間を考えると、年明けには土台を作っておかれることを、強くお薦めします。

願書作成のスケジュール・進め方

こんにちは、LandsEndです。

今回は、願書の完成に向けたスケジュール・取組内容をご紹介します。

 

1.ゴールはいつ?~願書の提出パターンと時期~

2021年度入試については、私が知る限り以下の提出パターンがありました。

①全て郵送パターン

  • 個人情報を記載した願書と、志願理由等の作文を全てセットにして郵送する。
  • 10月1日から数日内に学校に必着。
  • このパターンは、前提として9月頃に願書を学校に取りに行く。コロナ禍もあり採用する学校数は減っているが、伝統校のいくつかは根強く採用。

②Web出願+郵送パターン

  • 個人情報をwebで登録し、志願理由等の作文は後日郵送で提出する。
  • web登録を9月末~10月頭頃に完了させ、その翌週には郵送提出も実施。
  • 伝統校、新興校両者とも採用する学校が増えている印象。

③Web出願+試験当日持参パターン

  • 個人情報をwebで登録し、志願理由等は試験当日に受付等で手交する。
  • web登録を試験1か月半~2週間程前に完了させ、その他は試験当日までに仕上げる。
  • 数は多くないが、新興校を中心に採用。

パターンにより若干の差はありますが、大体10月頭には完成(清書を完了)させている必要があります。

 

2.では内容はいつまでに固めればよいか?

提出期限との関係で言えば、10月までに対応すればよさそうです。

が、しかし。9月は子供の最終仕上げの時期。体調にも気を配りながら、模試、夏期講習の復習や過去問を使った演習等に時間を割きたい時期です。

さらに。願書は内容が完成して終わりではありません。手書きの清書にこそ時間がかかりますし、落ち着いて取り組む場所の確保も重要です。

 

このこともあってか、先輩ママからは、「夏までに願書の内容を完成させよ」とアドバイスを頂きました。

実際に、大手の塾では願書の添削サービスを受けるにあたり、8月末までに初稿を提出するように案内されました。

個人的には、7月末までに第1校の初稿を完成させる ことをお薦めします。

複数校出願する場合、学校研究は個々にする必要がありますが、「我が家の教育方針」は同じはずで、1校目が仕上がれば、この部分は(問われ方に合わせて若干表現を修正するとしても、)使いまわしができ、加速度的に仕上げていくことができます。

したがって、とにかく1校目の初稿を早く仕上げ、第三者からコメントをもらって修正し、遅くとも8月中旬には1校目を仕上げておくことが重要です。

 

3.スケジュール

以上を前提に、取組スケジュールと内容をざっくりとまとめると以下のようになります。

 

1月頃我が家の教育方針と、それを支える柱(教育方針を実現するために日頃から留意しているポイント)を3~4つ考え、さらにそれを支えるエピソードを書き出す

→以後、足りないエピソードを創っていくイメージで、お出かけのプランニングや子供への働きかけを行っていく。(これ、時間がかかるので重要です!)

2月~3月:塾が開催する学校研究会に参加する、関連書籍を読むなどして、志望校への理解を深める。

この時期に役立つ書籍については、こちらもご参照ください↓

sanzokunowaraji.hatenadiary.com

4月:説明会の日程と併せ、志望校各校の願書の提出パターンやスケジュールを把握

5月~7月上旬願書の土台作成。我が家は、ジャックの「ベストイレブン」のフォーマットを活用し、2週間に1校と決めて志望校全てのフォーマットを完成させました。詳細は避けますが、非常に秀逸なフォーマットです。

7月中旬:土台を参照しながら、1校目の願書の初稿を作成。

7月下旬1校目の初稿の添削を依頼(塾 or 信頼できる経験者など)

8月1校目の内容完成→他校もどんどん仕上げていく

9月:清書

10月初旬:提出

 

年明けから10月まで。長丁場ですが、願書対策は面接対策にもつながる極めて重要な作業です。平日に十分な時間が取れないからこそ、早めにスタートし、じっくり時間をかけて完成するとよいのかと思います。

 

 

 

 

願書の準備に役立った書籍

こんにちは、LandsEndです。

 

今回は、願書作成の下準備として、読んで役立った書籍をご紹介したいと思います。

願書は、学校により様々なお題がありますが、どんなお題でも、大きく分けて3パートから構成することが多いように思います。

すなわち、

①我が家の教育方針やそれを支えるエピソードを語るパート

②学校の魅力とそれがいかに教育方針とマッチするかを語るパート

③その学校でどんな子に育って欲しいか、将来の展望を語るパート

 

 

 

以下、各パート毎に役立った書籍名と、一言感想を記載します。完全なる私見です笑

 

①教育方針を言葉でどう表す?

お受験の願書や面接では、各家庭の大きな教育方針、それを実現するために大切にしていることを、明確な言葉で表現する必要があります。

普段、何も考えていない訳ではないはずですが、、なんとなく頭にあること、日々実践していることを言葉にするのは意外と難しいと感じました。そこで、以下の書籍から自分の考えにピタッとはまる表現を探し、アレンジしました。

  • 「伸びる子どもは○○がすごい」/榎本博明/日経プレミアシリーズ

自分の感情や行動をコントロールする力、確かに大切だ、私もそれを意識していたんだ、と気づかせてくれた本。

  • 「9歳までの男の子の育て方」/飯田道郎/世界文化社

伸芽会の代表者の方が書かれた書籍。子供の反応が理解不能だったとき。理解できなくていいんだ、別の生き物なんだもん、と気持ちを楽にしてくれ、声掛けの仕方を教えてくれた本。

 

②どんな学校なの?

学校を知る機会は、在校生のお知り合いがいなければ、HP・学校のパンフレット・学校説明会と非常に限られています。しかも今年はコロナ禍で説明会が中止やオンライン開催となり、さらに学校を理解するのが難しい年でした。少しでも学校の考え方を垣間見たいと参考にした書籍は以下です。

読んだ結果、我が家には合わないと感じた学校もありました。

  • 学習院初等科)「子供は若殿、姫君か?」/川島優/ディスカヴァー携書

元初等科長により、教育方針・教育に対する考え方がまとめられた1冊。ジャックの学校研究会で参考図書として挙げられていた。

  • (成蹊小学校)「たくましい実践力が「深い学び」をつくる」/成蹊小学校/東洋館出版社

学校の先生方が執筆された本で、説明会でも推薦図書として挙げられていた1冊。教科毎に子供達の様子が手に取るようにわかるよう記述されている。

  • (成蹊小学校)「中村春二」/みやぞえ郁雄/小学館

中村先生の半生がマンガでわかりやすくまとめられた1冊。子供達の個性を大切にする教育の原点が理解できる。

毎年願書の課題図書ときき、一読。福沢先生の人と成りから、学校の教育方針を推察できる1冊。

昨年度の願書の課題図書ということで、一読。小泉先生の波乱の生涯をドラマチックに学びながら、慶應義塾が教育上大切にしていることを学べる1冊。

 

③どんな子に育って欲しい?

各パートでご紹介すると言いつつ、、振り返ってみると、このパートは特に参考にした図書はありませんでした^^; 各校の魅力を踏まえ、多いに想像力を働かせて夢を語ればよいのだと思います。

家庭学習の素材と工夫

こんにちは、LandsEndです。

 

今回は、家庭学習に関するワ―ママならではの工夫と、我が家が使った素材をご紹介したいと思います。

LandsEnd自身、先輩ママ達に伺った方法を参考にさせて頂き、我が家流にアレンジしました。一例として参考になれば幸いです。

 

1. ペーパー対策

【工夫】

平日、仕事からの帰りが遅くなるため、対策にかけられるのは朝の30分~50分のみ。

それもどれだけ時間が確保できるかは、子供の機嫌、身支度のスピードや自分の体調にも左右されます。貴重な時間の中で、何をやろう、と悩んだり、教材を開くのにもたついていては時間がもったいない。

そこで、土日に一週間の計画を立て、教材を全て揃え、月~金のファイルを作ってそれぞれ1日分をまとめておきました。問題集から切り取ったものや、個人塾でもらったプリントをコピーしたもの、ジャックのしゅくだいプリント等を色々混ぜて、最初は10枚前後から始め、最終的には25枚前後だったかと思います。

やることが日々決まっているので、すぐに内容に入れました。

子供への説明に時間が取られるなど、予定が消化できずにプリントが残ってしまった時は、土日に解消するように努めました。

 

【素材】

①こぐま会「ひとりでとっくん」シリーズ

年少時、家庭学習の習慣を確立する際に対象年齢の低いものを使用。

本格的な対策を始めてからは、苦手な単元を補充するために使用しました。若干難しい内容も含み、やり応え十分。

 

②理英会「ばっちりくんドリル」

穴のない基礎学力を確立するのに本当にお世話になりました。

志望校別に、頻出分野の番号をまとめた表がHPに掲載されており、志望校5校分を1枚に自分でまとめて、出題頻度の高い分野からどんどん潰していきました。

全55単元、それぞれに基礎編・応用編があるので全110冊あります。スタートの遅かった我が家は、年中の9月頃から年長の7月頃までをかけて、全体の7割をこなしました。

苦手問題には付箋を付けておいて、年長の夏手前に苦手問題のみ、2回目を一気に回しました。

 

③ジャック「領域別問題集」「ハイレベル領域別問題集」

どの様な単元があるのかの把握のため、年中の秋に「領域別問題集」3冊を一通り。

年中の冬頃から、ハイレベル全5冊のうち、「お話の記憶」「推理」「言語・常識」の3冊を選んで一通り。前2者は受験直前期に2回目を回しました。その名の通り、ハイレベル。始めた当初は歯が立たちませんでしたが、塾での勉強が進み、少しずつ理解が追いつきました。

 

④その他 苦手分野の補強に使った問題集

  • ピグマリオンー点図形のみ利用。難易度は高め。
  • 日能研 能力開発問題集」ー迷路のみ利用。やや歴史を感じる絵ではあるが、問題数が多い。
  • 伸芽会「ステップ・ナビ」ー数の本番レベルのみ利用。様々な小学校の過去問で構成されており良問が揃っている。難易度が★で示されている点は使いやすい。
  • 「ジュニア・ウォッチャー」-四方観察、系列のみ利用。易しい問題から難しい問題まで、バランスよく構成されている。

 

2.巧緻性・絵画

【工夫】

保育園から帰ってきて、疲れている夕方はペーパーでなく巧緻性に充てることに。

こちらも月~金のファイルを作り、一人で手に取ってできるように、指示文を全てひらがなで書き、素材と共にファイルに入れておきました。

【素材】

ジャックの春期講習で教えて頂いた課題(紐通し、輪ゴムかけ、安全ピン、お箸、セロテープ貼り、折り紙等)ちぎり、はさみ、お絵描き、粘土などなど。志望校の過去問や、個人塾で教えて頂いた課題も参考にしながら、毎週末、課題作りに頭をひねりました。

動物や人間など、基本的なものを素早く描くために参考にさせて頂いたのはこちら。

  • 「決定版 1日10分でえがじょうずにかけるほん」-〇△□を基本として、動物や人間を上手に描くアイディアが詰まった本。

3.運動

【工夫】

基本的には父親の担当でしたが、アイディア出しはしていました。ジャックでの様子を見ていて、腕の力が弱いと感じたため、紙でっぽうをペーパー開始前にやらせたり、お手玉キャッチで気分を盛り上げたり。ペーパーの前に体を動かすと、その後のノリも良いように感じました。

コロナ禍で外出が制限された際には、朝の走り込み、縄跳びやオリジナルの体操カードを利用したバランス練習をしていました。

 

4.子供の面接対策

【工夫】

お話好きな子供だったので、普段の会話で語彙を増やせるように、子供の使った言葉をあえて違う表現で「そうか、○○だったんだね。」と返してみたり、「それは○○という気持ちかな?」と言葉にしてみたり。あとは、個人塾で毎回数分面接の時間を設けてくださったため、その時に応えられなかった質問の答えを一緒に考えたりしていました。あまり「対策」ぽくなく、会話の延長で行う方が、子供も自然な受け答えが身につくように感じました。

【素材】

上記以外では、保育園への通学時間を利用して、こぐま会「めんせつれんしゅう」の冊子からこっそり質問をピックアップして、子供との会話の素材にしていました。

 

小学校受験 対策スケジュール

 こんにちは、LandsEndです。

本日は、受験対策スケジュールをご紹介したいと思います。

我が家がなんとなく小学校は私立がいいかな・・と思い始めたのは子供がプレ年少の時。知識・経験ゼロから親のリサーチ活動を始め、年少から子供の家庭学習を始め、塾通い等の本格的な対策を始めたのは、年中の秋(新年長)からでした。

振り返って考えて、やっておいてよかった点、こうしておけばもっとよかった!と思う点と併せて、学年ごとに記載します。

もっと早い時期から塾に通い、対策を徹底されているご家庭と比べるとお恥ずかしい限りですが、これでも間に合うんだ。。と参考になれば幸いです。

 

①プレ年少=親の情報収集期

春頃(4~6月)

  • なんとなく知っている名前の小学校を検索し、説明会の予約を入れる。
  • 5月に何校か行くも、良し悪しの判断ポイントが掴めず。

(よかった!)

  • 早い時期に各校の説明会の時期や予約のタイミングを把握できた。

(改善点!)

  • 当初から、小学校受験の目的に立ち返って学校選びの基準を立て、戦略的に学校を選択して参加すべきだった。
  • 特段ポリシーなく、中学が付いているかなど重要なポイントも調べずなんとなく知人に勧められるまま学校を選択し参加したため、無駄が多かった。

夏~秋頃(7~9月)

  • 引き続き何校かの説明会に参加。
  • 私立小学校展に参加。小学校の多様さや、各校の担当者のカラーの違い等を肌で感じる。

 

②年少=家庭学習の習慣付け期

春頃(4~6月) 

  • こぐま会の「ひとりでとっくん」シリーズから対象年齢の低いものを選び、毎日机に向かうことを目標に家庭学習スタート。

夏~秋頃(7~9月)

  • 「家からの距離が近いこと」「中高一貫校にそのまま上がれること」「子供が伸び伸びできる環境があること」の3点で学校を選び直し、前年に参加できなかった説明会に参加。
  • 季節と数字の勉強を兼ね、カレンダー作りをスタート。その月に合ったお絵描きと、数字の穴埋めを楽しんで行う。年長の夏まで継続。

(よかった!)

  • 結果的にコロナ禍のため年長時の説明会や学校見学会がほぼ中止になったため、この時期に見聞したことも願書作成時に役立った。

秋~冬頃(10月~3月)

  • 「ひとりでとっくん」シリーズでの家庭学習を継続。1日30分を目標に、クオリティはともかく、、とにかく毎日。
  • 季節カードや、おはじきを活用して基礎的な概念を身に付けることを意識。

 

③年中=学習の本格化期。

春頃(4~6月)

  • 家庭学習は継続。
  • 現時点での学力を知るために、初めて大手学習塾の模試を受ける。平均より下だった分野を中心に強化。 

夏~秋頃(7~10月)

  • 塾選びのため、複数の説明会に出席。11月から年長クラスが開講することを知るも、塾慣れのため伸芽会の年中コースを数か月のみ受講。
  • 志望校を検討。志望度の上がってきた学校の説明会に再び参加。
  • 学校説明会の際に、学校近隣でチラシを受け取った個人塾の1つに連絡。母向けのカウンセリングも受けながら進められる点に魅力を感じ、大手と個人塾を併用することを決心。
  • ジャックの働く母親向け講座を受講し、その努力や工夫のレベルの高さに触発される。いくつかのアイディアを早速取り入れて家庭学習のクオリティを高めた。

(改善点!)

  • ペーパーはさておき、自宅で教えることが難しい受験体操は、新年中からやっておいてもよかった。新年長クラスで周りの子供達の動きの良さにひとしきり焦燥感を感じることになった。

秋~冬頃 11月~3月

  • ジャックの学校別クラス、受験体操、個人塾、塾の復習を週末に詰め込み、平日は朝の家庭学習30分~40分、夕方の巧緻性対策30分のみ。
  • 家庭学習は理英会出版の「ばっちりくんドリル」をメインに利用。
  • 志望校の過去問を意識して、頻出分野から着手、徐々に分野を広げた。
  • お正月は、おせちを手作りし印象深いものに。また、家庭の教育方針の幹、それを支える枝、象徴的なエピソードの洗い出しを実施。
  • 2月、受験する可能性のある学校全てについて、ジャックの主催する学校研究会に参加。学校概要、出題傾向、求められる家族像を把握。

(よかった!)

  • 小学校受験はペーパー、体操、行動観察、巧緻性、面接が複合的に評価されることを意識し、広く、浅く、穴を作らないことを意識した。
  • 冬の段階で願書の骨子を作ることで、以後、足りない分野のエピソードを作るように意識できた。

 

④年長

春(4~6月)=夏までは苦手の穴埋め期。親は願書・面接対策も開始。

  • 家庭学習の少なさを痛感していたところに恵みのコロナ禍。保育園のお休みとテレワークの環境が図らずして整い、ペーパーの苦手分野を徹底的にやり込んだ。幼児ながら、1日4~5時間程はペーパー、巧緻性に取り組んだ。
  • 体操は、父親と朝の公園で。ジャックのオンライン授業も活用し、体力を落とさないように意識。
  • ジャックはオンライン授業、個人塾はSkype授業となり、不自由ながらもマイペースで取り組む。GW講習もオンラインとなる。
  • 5月から、願書の素案作りスタート。

夏(7~8月)=過去問を開始し、時間を意識して演習を積む。願書の深化。

  • 家庭学習は元のペースに。平日は朝の家庭学習40分~50分、夕方の巧緻性対策30分。「ばっちりくんドリル」を終え、8月から、家庭学習の素材を志望校複数の過去問に切り替えた。
  • ジャックの夏期講習を受講。マスクを着けたままの授業や体操に慣れながら、苦手分野の解消に努める。夏期講習前半で心もとなかった子供が、8月の後半では自信を付け、できることが格段に増えていることに驚く。
  • 7月末には願書の1校目を仕上げ、ジャックの願書添削サービスを利用させて頂く。
  • オンラインで複数の学校説明会に出席。願書に使える内容を意識してメモ取り。

秋(9~10月)体調に気を付けながら、ラストスパート。10月頭、出願。

  • 夏の頑張りが実を結び、9月の学校別模試では好成績を連発。よい流れで9月末の埼玉校の受験に臨み、合格を頂く。この合格は、11月まで我が家の心の支えに。
  • 10月、自信をつける時期ときき、家庭学習では新しい問題はほとんどやらず、2回目以降の教材で構成する。ピークが9月だったのか、10月は中だるみで模試の成績も振るわず、直前期に焦りを抱える。
  • 親の面接の想定QA集を学校ごとに作成。夫婦で夜な夜な何度も打合せ。

(改善点!)

  • ピークをあと1か月後ろ倒せればベストだった。だが、どうすればそうなったのかは…未だ不明…。

11月=本番!

  • とにかく、試験会場に無事に来られてよかった、と毎回感謝して送り出す。
  • 試験の連続で子供も疲弊するので、消化のよい夕飯を心掛け、早寝早起きを徹底。

小学校受験のメリット・デメリット

こんにちは、LandsEndです。 

今回は、小学校受験に取り組む意義について、考えるところを書きます。

   

1.なぜ、忙しいのにあえてのお受験?~小学校受験のメリット~

日々の仕事に家事、保育園の送り迎え、子供との時間。

ただでさえ余裕がなく忙しい毎日なのに、さらに受験対策のために睡眠時間を削り、思い通りに動かない我が子に四苦八苦し、減っていく残り時間にやきもき。。

なぜ、わざわざ苦労を買う必要があるのでしょうか。

 

一連の経験を振り返って母の視点で考えると、以下のメリットがあると思います。

  • 子どもの小学校時代を自らデザインできる

我が子には、豊かな体験、経験の積み重ねを通じて、想像力と思考力を思う存分養ってほしい。知識の詰め込みよりも、柔らかい頭と心を持つ感受性豊かな子に育ってほしい。子供の小学校時代に対して、漠然と思い描いていた希望がありました。

私立小学校の中には、実体験や体験に関する発表活動などを教育の目玉とする学校も多く、理想像に近い生活を親が選んであげることができます。

  • 子どもと真剣に向き合える

 日々の生活に流されていると、いつの間にか子供のことで気に掛けるのは衣食住のみ…枝葉は全て保育園にお任せして、なんとなく母業をこなしているつもりでした。

ところが、お受験対策、特に学校選びや願書作成・面接を見据えると、子供の性格、長所・短所、得意・不得意など、子供のことをよく見て、日常的に分析するようになります。必要に迫られたことがきっかけでも、いつの間にか、親として成長させてもらえた気がしています。

  • 中学・高校受験の回避

中学受験のためには、小学校3年生、4年生頃から塾通いを始める方が多いとききます。これは、自分の思い描く、伸び伸びとした小学校生活のイメージと違いました。また、自分自身に中学受験の経験がなく、よく感覚が掴めない点も不安でした。

放課後の塾通いを数年間も支える物理的・精神的負担を思えば、1年間子供と一体化して頑張ることの方が、自分には合っていると思えました。

 

上記の点の他、子供自身、受験準備を通じて心も、体も、大きく成長してくれました。

この点は、他の記事でも触れていきたいと思います。

 

2.そうは言っても、しんどい。~小学校受験のデメリット~

メリットも多くあるお受験ですが、もちろん一筋縄ではいきません。

母の視点でのデメリットは、以下の点がありそうです。

  • 自分の時間は、少なくとも1年間はほぼゼロ
  • 対策にかかる経済的な負担
  • 子供の人生への責任を感じる精神的な負担

 

決して楽ではない道のりですが、メリットも大きい小学校受験です。